日本老年医学会が2014年に「フレイル」という考え方を提唱し、従来の衰弱に対する見方が変化してきました。
「新潟県フレイル克服プロジェクト」は、平成28年3月に新潟県が「フレイルによる生活機能の悪化を防止するため、医療から介護まで切れ目無いリハビリテーションのモデルを検討し、広く県全体への普及を図ることをもって、県民の健康寿命の延伸を図ること」を目的として、疾病介入モデル事業(以下:二次予防活動という)を行うために設置しました。
その後、国の「地域医療介護総合確保基金」を財源とし、県から新潟県健康づくり財団が事業委託されて、平成28年の10月から本プロジェクトが始動しました。
二次予防活動を進めて行く中で、二次予防活動のみでは疾病を契機としたフレイル対策しかカバーができないので、加齢によるフレイル対策の必要性が生じ「加齢介入モデル事業(一次予防)」を加え、新たに始動したところです。最終目標は介護人材の不足や人口減少を見据え、いわば一次と二次の車の両輪で筋力の低下防止対策を検討することにより健康寿命の延伸と被介護者の減少を目指すこととしています。
本プロジェクトについては、多くの専門職種群の御協力が得られ、いわゆるオール新潟で進めているところです。この場を借りて感謝申し上げます。
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